フィリピンの労働法・社会保険・税務について
- HOME
- 多田国際ナビ
- 海外での労働法・社会保険・税務
- フィリピンのビザ・予防接種
フィリピンのビザ・予防接種
フィリピンに赴任させる社員の仕事内容、フィリピンでの滞在期間等から判断して適切なビザを取得する必要があります。フィリピンに必要なビザの申請から取得の流れ、必要な予防接種をご案内いたします。
フィリピンの就労ビザは、出入国管理法第9条に基づく雇用ビザの取得と別途就労許可も取得する必要があります。就労許可は6カ月を超えない範囲の就労を希望する場合は、移民局発行の特別就労許可を取得し、6カ月以上の就労を希望する場合は労働雇用省発行の外国人雇用許可証を取得します。
滞在期間 | 雇用ビザ | 就労許可 |
---|---|---|
90日以内 | 報酬を得る活動に従事する場合(就業、興行等)又は研修内容に実務研修が含まれるか研修手当が支給される場合、在留資格認定証明書を取得の上、査証を申請する。 | |
6カ月以内 | 注意事項 駐日フィリピン大使館では雇用ビザの申請受付を行っていないため、次の順序で申請を行います。 ①最長59日まで滞在許可の一時入国ビザ(ビジネスビザ)をフィリピン大使館に申請し、取得 ②フィリピン入国後、雇用主と一緒に移民局に雇用ビザの申請を行い、切り替え(取得まで2~3カ月要する) |
移民局発行の特別就労許可(Special Work Permit 3カ月有効で1回限り延長可能)を取得 |
6カ月以上 | 注意事項 6カ月以上の就労目的でフィリピンへの入国を希望する外国人、及びフィリピン国内で外国人の雇用を希望する雇用主は、労働雇用省から雇用許可証(AEP)を取得する必要があります。 |
≪参考≫帯同家族のビザ
雇用ビザを所有している者が帯同する家族についても、同様のビザの発給が行われます。
ただし、当該家族は、ビザ認可日から6カ月以内にフィリピンへ入国しなければなりません。
※参考 JETROホームページ https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-010960.html
フィリピンのビザ取得の必要書類は以下の通りです。発給条件は他国に比べると比較的取得しやすい国です。有効期間は通常は2年で、ビザの条件を満たしている限り何回でも更新できます。
現地法人⇒入管
・雇用契約書、申請者の任用の説明(報酬、雇用期間、申請者の会社における立場、性質と勤務範囲)の写し
・長期労働者(6カ月以上勤務する従業員)は、外国人雇用許可(AEP)
・申請会社の外国人及びフィリピン人従業員数の証明書(要公証)
・会社の BIR 登録証明書及び最新の法人税申告書
・証券取引委員会(SEC)の登録証明書及び会社定款
・今年度のGeneral Information Sheet (GIS)
・事業許可証(Mayor’s Permit)
本人⇒大使館
・滞在日数+6カ月以上の有効期限があるパスポート(原本と顔写真部分のページのコピー)
・記入済み非移民ビザ申請用紙(申請者本人が署名)
・申請者の写真(3カ月以内に撮影されたもの)
・フィリピンを拠点とする雇用先企業等からの推薦状(フィリピンの公証)
・日本の警察署発行の無犯罪証明書とその英訳(アポスティーユ)
・日本の病院で作成された健康診断書原本とそのコピー(アポスティーユ)
・航空券の予約確認書のコピー
・ビザ申請/発行に関わる同意書
・フィリピン政府指定の隔離施設への仮予約(最低10泊)
・(航空機搭乗前までに)COVID-19検査の仮予約
・返送先を記入した520円のレターパック
以下のものが、外務省や厚生労働省検疫所で推奨されている予防接種です。
2~12週間の間隔をあけて、複数回の接種が必要となりますので赴任前のスケジュール調整は気を付けましょう。
予防接種の種類 | 接種回数 | 有効期間 | 予防接種料金 |
---|---|---|---|
A型肝炎 | 3回2回目:2-4週間後 3回目:6-12か月後 |
5~10年 | ¥7,700/1回 |
B型肝炎 | 3回2回目:2-4週間後 3回目:6-12か月後 |
10年以上 | ¥6,270/1回 |
破傷風/td> | 3回2回目:2-4週間後 3回目:6-12か月後 |
10年 | ¥3,740/1回 |
日本脳炎 | 3回2回目:1-4週間後 3回目:約1年後 |
4年 | ¥7,700/1回 |
ポリオ ※2019年に発生 |
2回2回目:6週間後 | 10年以上 | ¥11,000/1回 |
1人につき¥98,230
・3人家族の場合 ⇒ ¥294,690
※上表は目安です
かかりやすい病気・・・一年を通じて、腸チフス、アメーバ赤痢、細菌性赤痢、A型肝炎等の重篤な経口感染症のリスクがあります。雨季はデング熱が大流行することがあります。
全世界レベルで麻疹・風疹の予防接種が推奨に追加されました(厚生労働省検疫所)
≪2010年以降、海外で感染し、帰国後に発症するケースが増えてきたため、厚生労働省は風疹に関する特定感染症予防指針を改正し、2018年から適用、2020年までに風疹排除の達成を目指しています≫
東京医科大学病院 渡航者医療センター http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/shinryo/tokou/index.html
厚生労働省検疫所 http://www.forth.go.jp/index.html